特定活動「告示9号」インターンシップとは?企業向け受け入れ要件を徹底解説
「海外の大学生をインターンとして受け入れたいけれど、どの在留資格が必要なの?」「卒業後にそのまま採用することはできる?」と悩まれていませんか?
グローバル採用において、入社後のミスマッチは企業・外国人材双方にとって大きな損失です。その解決策として注目されているのが、在留資格「特定活動(告示9号)」を活用したインターンシップです。
本記事では、海外の大学生を呼び出すための要件だけでなく、「卒業後の正規雇用」を見据えた戦略的な活用方法についても、初心者の方へ向けて網羅的に解説します。
目次
Toggle特定活動(告示9号)インターンシップとは?
「特定活動(告示9号)」とは、外国の大学に在籍する学生が、学業の一環として日本の企業などで報酬を得て実務実習を行うための在留資格です。
主な特徴は以下の3点です。
- 対象:外国の大学の学生(卒業生は含まれません)
- 目的:単位取得や卒業後の進路決定のために行う実習(修業年限の2分の1以内)
- 報酬:支払われることが前提(無報酬の場合は「文化活動」等の別資格となります)
よくある「アルバイト(資格外活動許可)」とは異なり、大学の教育課程の一部として認められていることが必須条件となります。
採用ミスマッチを防ぐ!インターンシップ活用のメリット
単なる「労働力の確保」ではなく、将来のコア人材確保のためのステップとして非常に有効です。
1. 実際のスキルや適性を「現場」で確認できる
面接だけでは見抜けない実務スキルや、日本のビジネスマナーへの適応力を、入社前に数ヶ月かけてじっくり見極めることができます。
2. 社風とのマッチングを確認できる
「日本での生活」や「自社の社風」が本人に合うかどうかを確認できるため、正社員採用後の早期離職リスクを大幅に軽減できます。
3. 卒業後のスムーズな採用(内定)へ
インターン期間中に信頼関係を築くことで、卒業後に「技術・人文知識・国際業務」などの就労ビザへ切り替えてスムーズに正社員登用する道が開けます。学生側にとっても、働くイメージが持てる安心感は大きな魅力です。
🔗 関連記事
受け入れ企業が満たすべき主な要件
適正な運用を行うために、以下の条件をクリアする必要があります。
| 項目 | 詳細条件 |
|---|---|
| 大学との連携 | 大学と日本企業の間でインターンシップに関する契約を締結すること |
| 期間 | 1年を超えず、かつ修業年限の2分の1を超えないこと |
| 業務内容 | 単純作業のみは不可。将来の就労ビザを見据えた専門的な実務研修であること |
| 報酬額 | 日本人が従事する場合と同等額以上であること(最低賃金遵守) |
採用担当者が注意すべき運用上のルール
「特定活動(告示9号)」の申請において、審査官が厳しくチェックするポイントです。
1. 単純労働の禁止
「人手が足りないから」といって、工場のラインや飲食店のホール作業のみを延々と行わせることはできません。必ず教育的なプログラムを組み、実習計画書を作成する必要があります。
2. 専攻分野との関連性
大学での専攻内容と、日本での実習内容に関連性が認められる必要があります。例えば、IT専攻の学生が事務作業のみを行うといったケースは不許可のリスクが高まります。
3. 帰国の義務
この在留資格はあくまで「大学在学中の実習」が前提です。インターン終了後は一度帰国し、大学を卒業した後に改めて「就労ビザ」を取得して再来日するのが一般的な流れです。
まとめ:戦略的なインターンシップで優秀な人材を
「特定活動(告示9号)」を活用したインターンシップは、企業にとって「優秀な海外学生に選ばれるためのPR期間」であり、同時に「将来の戦力を見極める試用期間」でもあります。
正しい知識を持って制度を運用することが、結果として「定着率の高い、質の高いグローバル採用」へと繋がります。
初めての受け入れで手続きに不安がある場合や、実習計画の立て方に迷われた際は、ぜひ外国人雇用の専門家である行政書士へご相談ください。
「知らなかった」では済まされないリスクから会社を守るために。
当法人では、外国人雇用に関する最新情報や実務ポイントをお届けする無料メールマガジンを配信しています。
ぜひこの機会にご登録いただき、安心・安全な外国人採用にお役立てください。
